ここ最近、治療薬がなく、致死率29%と騒がれているマダニ感染症(重症熱性血小板減少症候群(SFTS))。
山登りとか、ピキニックとか、マダニに噛まれることが気になって、気軽に歩けないですよね。
犬にも寄生するので、公園で散歩も心配です。うちのワンコには予防剤を使ってはいますが。
自分も含めて、そんなマダニが気になる人に朗報!マダニの天敵が見つかったそうです。大発見ですね!
マダニの天敵はオオヤドリカニムシ
オオヤドカリ??
初め記事を見たとき、オオヤドカリだと勘違いしました。オオヤドリカニムシでした。
森林総合研究所は5日、人の感染症の原因となるマダニを捕食する天敵生物を発見したと発表した。天敵は、野生のネズミなどと共生しているオオヤドリカニムシで、マダニをはさみで捕まえ、体液を吸って殺す。山間部の農地や果樹園で同天敵がいればマダニの感染症被害を少なくできる可能性があるとみて、生息しやすい環境を調べる
オオヤドリカニムシは、野生のネズミなどに寄生しているそうで、マダニの体液を吸って退治してくれるのだそうです。
要は、野生の動物に寄生して、マダニがやってくるのを待ち構えているってとこでしょうか?
野生の動物はオオヤドリカニムシを寄生させることで、マダニから身を守っているのかもしれません。野生の動物とオオヤドリカニムシは、共生関係にあるってとこでしょうか。
オオヤドリカニムシとは?
オオヤドリカニムシとは、ヤドリカニムシ科に属する節足動物とのこと。
節足動物門クモ形綱擬蠍(ぎけつ)目ヤドリカニムシ科Chernetidaeの陸生小動物。この科は世界に400種近くが知られ、よく昆虫、鳥、ネズミなどに付着して発見されるが、これは寄生ではなく便乗で、それらに卵をもった雌が多いのは、子供の分散に役だつようである。オオヤドリカニムシMegachernes ryugadensisは、本州中部以南のネズミやモグラに便乗し、その巣やマルハナバチの巣にみられ、また洞窟(どうくつ)のコウモリ糞(ふん)付近にもよくみかける。冬は落葉土中にみられ、ほかの季節には樹上や昆虫の体表から発見されるものもある。
小動物に付着しているのは、寄生ではなく便乗らしいです。子孫を広範囲に散らばさせるために、付着しているようです。
画像を見ますと、サソリっぽいですね。クモの仲間なんで似ているのでしょう。
ちなみに、オオヤドリカニムシは毒はないし、人に対しては無害です。
まとめ
マダニの天敵の発見は、マダニ感染症対策への第1歩になるのではないでしょうか。
マダニ駆除にオオヤドリカニムシをどう利用するかは、これからの課題。
それにしても天敵ってどっかにいるもんですね。
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